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Precious One  ~食にまつわるエトセトラ~






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心に残る一冊 :: 2012/05/05(Sat)

以前から書店で見かけては気になってた本がありました。
その本が、少し前に文庫化されて、食のコーナーに平積みされていたので
いよいよ手にとり、少しずつ細切れに読んできましたが
この連休を使って、やっと読み切りました。

「コーヒーの鬼がゆく 吉祥寺「もか」遺聞」

IMG_1343_convert_20120504105436.jpg

かつて、井の頭公園に向かう道の途中にあった伝説の喫茶店 「もか」 店主・標交紀さんと
奥様の和子さんの物語・・・
いや、後書きで著者の方は、「最初は標夫妻の愛情物語を描くつもりだった。」と書いていますが
内容はもっと深いものになっています。
標さんがコーヒーに捧げた人生がギュッと詰っています。
コーヒーをまるで愛娘のように思っていて、そんな愛娘にふさわしい衣装を着せてあげたいと
お店ではウェッジウッドなどの高級なカップを揃えていたそうです。
標さんの師やお弟子さんたちのエピソード、そのお弟子さんがまた、コーヒーに対する熱い思いを語られていて
大事なところに記しを付けながら読んでいたら、付箋だらけになってしまいました。
コーヒーに関する知識も得られた一冊です。

コーヒーは焙煎が大事なんだ、焙煎が味を決める、ということ。
ネルドリップこそが日本人の舌に一番馴染むコーヒーをつくれる、ということ。

抽出についていえば、お弟子さんの言葉を引用させていただくと
「最初の一滴から最後の一滴まで、コーヒーであるのはネルしかないんです」
という一節。
この言葉にガーンときて、ネルの管理の問題から今一歩踏み出せなかったネルドリップに
そろそろ挑戦してみようかな、という気持ちになっています。

何人かのお弟子さんが、標さんの人柄について語っていますが
標さんとは本当に真っ直ぐな人だったんだな、というのが伝わってきます。
あるお弟子さんは
「マスターは決してあきらめない。挫折などものともせず、信じるところをただひたすら突き進んでゆく。
 真実は自分の中にあって、周りがどうであろうと、自分の信じるところに従って生きていけばいい」
と語っていて、いつもふらふらとしている私は、やんわり一喝されたような気がしました。

先日、吉祥寺コピス内にある書店に、最初に出版されたハードカバーが数冊、目立つように置かれていました。
吉祥寺は「もか」があった街だからかな。
標さんの生前に、「もか」を訪れてみたかったです。

上の画像の本の帯に写っているコーヒー豆は、標さんが最後に焙煎したものだそう。
ハードカバーの本には、この豆の写真の他に
「もか」のマークになっていた、版画家の奥山儀八郎氏の作品も載っていて
表紙には、エチオピアの会社が「しめぎモカ」のために作った麻袋の写真が使われています。

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